さくらのみち
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〒181-0013 東京都 三鷹市下連雀3-13-8 サンコービル101 〔電話番号〕.............. 0422-45-3978(Fax可) 〔WEB〕.............. http://www. sakuranomichi.net 〔営業時間〕.............. 11:00~18:00 〔定休日〕................. 日曜日・月曜日・祝祭日 ※営業時間、定休日は都合により変更になることもございます カテゴリ
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2009年 06月 22日
ある日のカフェ 大好きだった彼女からさよならを告げられたと
泣いている男の子がいました。 「僕 カッコ悪いでしょ」と言って泣きながら笑うその姿は 確かにカッコいいとは言えませんでした。 要領が悪くて純粋すぎて・・上手くいかないんだろうなぁ ホントはいつかこんな日が来るんじゃないかと心配していたのです。 恋をして 恋を失って人目もはばからずに泣いている。 眠れなくて何も食べられなくて3日で4キロも痩せて 現実を受け止めようと 笑いながら泣いている。 「ホント かっちょ悪っ・・。」とツッコミを入れたけど 一生懸命なカッコ悪さって・・わるくないな と思いました。 遠いある日 海外留学をするという友人を見送ったあと 空港内のカフェで 件の彼のように泣いている男の人と 相席になったことを ふと思い出しました。 混みあう店内で 肩を震わせ泣いているスーツ姿の欧米人と 垢抜けない日本の女子高生の組み合わせ。 いま思い出してもなんかヘンな二人でした。 人見知りで気の利いたことも言えない高校生だった私に出来たのは ただ黙って 注文したアイスティーをゆっくり飲み続けることだけ。 泣いているそのひとが 独りになりたいのか一人になりたくないのか そんなこともわからず ただ黙ってとっくに空になったアイスティーを 飲み続けるふりをする それだけでした。 「フラレテシマッテ・・ カッコワルクゴメンナサイ・・。」 何度も頭を下げ片言の日本語で泣き笑いしながら謝るそのひとは やっぱり上手に要領よく生きていけるひとではなかったのかも知れない。 彼が泣いてる間中 カフェの紙ナプキンで折った折鶴をプレゼントすると 顔をクシャクシャにして泣きながら渡してくれたのは一輪の紫陽花。 好きだったひとには受け取ってもらえなかったのでしょうね。 大人の恋をしていないあの頃の私でも (これじゃぁ振られちゃうよ・・。)と思ってしまうほど素朴過ぎるブーケでした。 恋をして 恋を失って人目もはばからずに泣いている。 ひとにはカッコ悪くしか生きてゆけない時もあるのかも知れません。 弱くて脆くて情けない自分にとことん付き合ってゆくしか変わる術のない日々・・。 ある日のカフェ ひとしきり泣いて少しだけ笑顔の戻った男の子の後ろ姿を見送りました。 街のあちこちで 雨にうたれながら咲く紫陽花もどこか泣き笑いしているよう・・。 静かにやさしく変化するこの花に 強さと潔さを知った6月の雨の一日。
by sakuranomichi
| 2009-06-22 16:01
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